広告企画営業のトップセールスだった私の営業のワザのひとつに「先にお客様になる」というのがあります。飲食店なら食べに行く、美容室やサロンなら施術してもらう、
物販のお店なら何かを買う、ということです。
その詳細については、私の著書
の中で書きましたが、「先に恩をうる」ためが理由ではありません。
そのお客様がどんな商売をされているのか、どのような接客をされるのかを私自身が体感したいからです。
そして私がお客の立場で共感したら、営業することにしていました。
共感できないと営業しないんです。ここは販促を手伝う仕事だったため、
昨日書いた「自分がいいと思わないものは、すすめられない」というところに共通します。
広告を作るのに、お客様視点が必要だったからですが、
私の姿勢に感動していただくオーナーさんが多かったです。
「そこまでやる営業マンはいないよ。広告営業はいっぱい来るけど、
先にお客さんになってくれたのは君が初めてだよ。」と、
はじめからお互いに共感してスタートできるから、
ライバルと比較されることもありませんし、いい結果も出せるのです。
「先に与える」ってとても素敵なことです。
お金を払うことだけが与えることではなくて
相手が喜んでくれることを提供する、のが与えることです。
それは傾聴かもしれない、知識かもしれない。
ただ、何を目の前の人がしてくれたらうれしいのかを
観察したり、質問したりしないと気づけませんよね。
売りたいものを売る、仕事だから売る、
のではなく、プロだからこそ、経験や知識から予想して、
察してお客様が得たいことを、
「先に」与えることでお客様の信頼、共感につながります。