先日発売になった、佐藤綾さんの 「お客様から教わった営業で大切なたったひとつのこと」 を読みました。一緒の出版社からの発刊で、「営業」というジャンルも共通なので、いつもよりじっくり読み込みました。
読み終えた後にとてもあたたかい気持ちになりました。綾さんの経験談がふんだんに紹介されていて、失敗から学んだこと、がんばればできるんだよ。という包み込むようなメッセージ、共感できるメッセージがたくさんありました。特に、この本に書いてあることは即効性はありません。と断言しているところ。ものすごくわかります!
営業本はたくさんあるけど、すぐに身につくノウハウであっても、結局根底にある心のあり方、つまり使命感の部分がないと、続かないんですよね。お客様にはお見通しです。なので、マインドの部分に深くうったえかけて、しかも時間かけてとことん自分と向き合って、お客様とも向き合って、いっぱい失敗して自分のオリジナルなやり方を見つけていこうよというところ、自分のためではなく人のため社会のためというのもトップセールスには共通している部分です。
そして、私が一番ひびいたところ。それは、綾さんは保険営業なのですが、自分の仕事に誇りを持っていない人が多いのが悲しいと。「もっと誇りを持って仕事をしようよ!」というメッセージです。先日、介護業界の方とお話していた時も同じことをおっしゃっておられました。「仕方なくこの仕事についた人がいて、仕事のモチベーションが低いんです」と...
ここについて考えみました。
確かに、その会社やお店を選んだのは自分自身だけど、仕事の内容や配属場所や役職などは自分では選べず与えられたものになります。私も、営業職になんか絶対になりたくなくて、専門職で入ったのに、入社してみたらどっぷり営業職の仕事だったという過去があります。もちろん最初は嫌で嫌でストレスフルでしたが、でも今では営業が大好きで共感営業のスペシャリストです。
「自分の仕事に誇りを持つ」と仕事が楽しくなって成果がでるのは間違いないですね。では、どうしたら自分の仕事に誇りが持てるようになるのか。嫌な仕事を好きになるなんて無理だと思います。思考は簡単には変えられません。私がやってきたことは、目の前に起こったことをとにかく受け入れてやってみること、です。起きた事実は自分では変えられません。逃げることもできますが、逃げてもまた同じシチュエーションがやってきます。これも経験済みです。3回逃げたことがありますが、4回めがやってきた時にさすがにあきらめました。
なので、「自分の仕事に誇りと持つ」ためには、「目の前に起きたことを受け入れてとにかく自分なりに行動してみる」ということだと感じます。行動したら何らかの変化があって、自分も変わっていきます。その小さな積み重ねをすることが自信や結果につながって、自分の仕事が好きになり、誇りが持てるようになるのだと私は思っています!
綾さんの本を読んで、そんな大切なことを再認識しました。綾さん良い本をありがとう!この本を多くの方が読んで(特に保険営業の方、営業ウーマン、営業がしんどいと感じている方)営業という仕事が嫌いじゃなくなったらいいなあって私も思います。
どんなに機械化やネット化がすすんでも、人と人が向き合う営業っていう仕事はとても素敵だし、意味のあることだと感じるのです。私も、世の中の営業マン&ウーマンの救世主になりたい!という使命感がありますので、これからも営業の楽しさを伝えていきますね。