今日はちょっと辛口です。人に接する仕事なら「笑顔」は当然。店頭に立っていると突然、道を聞かれることもあるでしょう。
ましてや路面店や人通りの多い場所なら。
通りすがりの人であっても、お客様にならない方でも、
対応するときは笑顔になるのがプロだと私は断言します。
当たり前だと思うでしょ?
でも、笑顔じゃない方がたびたびいるんです。
コワい顔、無表情には、がっかりします。
経験の浅い方かもしれない、何か嫌なことがあったかもしれない、
でもそんなことお客様には関係ないのです。
そのたったひとりの悪印象が、そのお店や会社の印象を決定づけます。
私は、笑顔で接客しない人のお店や会社には、正直もう行きませんね。
私が勤務していた阪急百貨店梅田本店(大阪)のホスピタリティは徹底したものでした。
1階の化粧品売り場だったので、
「○○の売り場はどこですか?」とたずねられることはしょっちゅうでした。
私は阪急の社員ではなく、コーセー化粧品の社員でしたが、
配属が決まってすぐに阪急の研修を受け、
すべての売り場が何階のどこにあるのかを覚えるためのテストを受けました。
「知りません」「インフォメーションで聞いてください」と言ってはいけないのです。
1階に配属されるスタッフはその教育を受けていました。
しかも、お客様から聞かれた売り場が同じフロアの場合は、
その場所まで案内するというルールでした。
お客様からは喜んでいただき、時には感謝の手紙が届くほどでした。
忙しい時でも、自分のお店のお客様でなくても、阪急百貨店の売り場に立つ限り、
ひとりひとりが阪急の顔であり、代表であると言われていました。
私もいろんなお店や場所で道をたずねることがありますが、
その場所まで案内してくれることはいまだにありませんので、
いかに阪急百貨店がお客様主義にとことんこだわっていたかを痛感しています。
『私たちはお客様にいつも見られている。どんな時もお客様の役に立つ。』
このように「接客業としての誇り」を教えてもらったおかげで、
人の顔を見ると反射的に笑顔になれる私は、何を売ってもトップセールスになることができました。
どんな業種であっても、接客業のプロならお客様には笑顔!
仕事ができても、笑えない人はプロではない、と私は言いたい。
もし、そんな人がいたら先輩、上司、同僚のみなさんが教えてあげてください。